2012年3月12日

核のない世界をめざして

 先週の土曜日ソウルの市庁では、大きな集会が開かれていました。警察などの警備隊も出動し、騒々しいと思われた方は、このためです。「第28回韓国女性大会&子供たちに核なき世界を!」が開かれていました。駐在員も韓国の核に対する関心を知るべく参加して参りました。まだまだ寒いソウルですが、準備された椅子は満席状態と韓国の核に対する関心度をうかがうことが出来ました。

 全国からカトリック修道女さんたちが集まったのでしょうか?かなり多くの修道女さんたちが積極的に参加している姿勢は、反核へのカトリックの姿勢を現しています。韓国における原発21基がなくなる日は、いつ訪れるでしょうか?あるいは、政府の方針通り増築されていくのでしょうか?気になるところです。

 3・11大地震から1年経た現在でも放射能の恐怖から逃れることはできません。福島出身の女の子が福島の現状と自らの思いを発言してくれました。私たちの世代は、核の問題を解決して、次世代にバトンを渡すことができるのでしょうか?
 2011年3月11日以降、日本で起こった福島第一原発の事故は、ただ単に日本の問題だけではなく、世界に衝撃を与える放射能の恐怖として現れました。この恐怖という暴力に対して、いかに対応するかが問われる時代となったことは間違いありません。「かんよう出版」でも核に対する応答をしたいと考えつつ、情報収集をしています。

2012年3月5日

YP文庫を調査してきました。

 YP文庫に行ってきました。外から見ると入り口が地下になっていて、遠くからではどこにあるのか目印がわかりにくかったです。そのためか店内も日曜日の正午でしたが、混雑している様子ではありませんでした。


 店内は、ガラーンとしているように見えますが、教保文庫に比べると余裕ある空間作りを行っているように感じられました。その分、教保文庫の方が品数豊富なのは確かですが、ゆっくりと本を閲覧するにはYP文庫負けていません。現に駐在員は、長居してしまいました。


 ベストセラー本は、分野別に分類されていてわかりやすい見出しです。YP文庫は、本の表紙を見せるのが上手な書店のように感じました。


 なんといっても平済みスペースがこんなにも広がっているのです!気になる本は、手に取ってすぐに広げられるというのも空間使いのうまい書店だなと感じます。



 そして、子供たちにもうれしいのは、絵本と玩具がたくさん売られていることです。子供スペースは、絨毯素材で、転んでも大丈夫♡


 パパが子供に絵本を読んであげています。YP文庫では、このような光景が広がってなんだかほんわかしました。日本では、立ち読みならぬ地べた読みは禁物のような気がしますが、韓国では問題ありません。


 日本書籍ももちろんあります。しかし、雑誌中心で文庫や小説の数は少ないです。あまり需要がないのかなとも思いますが、駐在員にはありがたいです。


 地下では、文具やマンガなどが売られていますが、その横には階段イス!!!みなさん、気になる本は、買う前にここに持って来て自由に座り読み。一日中過ごしている人も居るのではと思う程でした。
 駐在員も空間にまかせて、ゆっくり2時間程書店を見ることができ、6冊程購入して帰りました。かんよう出版の書籍もこのような書店に置かれると嬉しいなという希望を持ちました。

2012年3月1日

教保文庫:日本書籍コーナー

 先日、韓国最大といわれる教保文庫に行って来ました。こちらは地下鉄5号線から一番近い入り口です。ここから入ると、すぐに日本書籍コーナーです。

 教保文庫には、日本書籍コーナーが設けられています。スペースにして駅中の本屋といったところでしょうか。しかし、これだけ一つの外国書を取り揃えている本屋もなかなか日本では見当たらないでしょう。店頭に並ぶ書籍は、小説類や芸能人の写真集など流行を捉えるものが主でした。

 雑誌や写真集も結構豊富です!最近の女性誌は、特に韓流の影響で韓国人タレントが表紙になることが多いようです。キムテヒさんやキムヨンアさんが表紙になったものもありました。

 やはり、小説は人気があるようです。韓国では、特に村上春樹氏の翻訳本まで出版されて、多くの人々に読まれています。日本語版で読まれる方もいるとか!高等学校の第2外国語選択で日本語を勉強する人が多い韓国は、日本語の「かな」やあいさつ程度の日本語はみなさんよくご存知です。
  日本書籍を中心に調査してますと、意外とマンガが並んでいませんでした。「日本のマンガは世界でも人気なのにな〜」とか思っていますと、韓国書籍のマンガコーナーには、すでに翻訳された日本のマンガがズラリ!やはりマンガは低価格でないと売れないようで、輸入物は少ないみたいです。
 「かんよう出版」の書籍も教保文庫の日本書籍コーナーに並ぶ日が来るのを夢見つつ頑張りたいと思います!

2012年2月26日

弘益文庫 in 新村

弘益文庫
 「新村」という場所は、韓国の有名大学が近辺に集中している町です。名前をあげますと延世大学、梨花女子大学、西江大学、弘益大学の4つがあります。子を持つ親御さん方は、子供たちに向かって「新村にある大学に入りなさい」というぐらいだそうです
 しかし、その新村にあるのは大多数が飲食店や居酒屋です。学生数が多いので仕方ありませんが、それにしても本屋が少なすぎるのでは?と思うほど。その中で大きな本屋と言えば、この「弘益文庫」さん。どれどれ、中に入ってみましょう!


 新村駅前とあり、お客さんが多いのではと思いきや店内は、空いていました。最近の学生さんは、インターネットで本を購入する人が多いのかな!?いや、それとも図書館の利用率が高いのか!?それらは定かでありませんが、「弘益文庫」さんは、地下1F〜地上4Fまでとかなり広くさまざまな文献が取り揃えられています。


 このように小説やエッセイなどで人気のある文献は、ベストセラーとして陳列されていますね。いやいや、実は駐在員も何度か弘益文庫店内に入った事はあるのですが、まだ購入した事はございません。これからは町の書店を応援するということも含めて、利用させて頂きたいと思っています。「かんよう」の文献も韓国書店で取り扱われる日が来ればいいなと夢のように思ってみました。


2012年2月24日

延世大学訪問

 先日、私用でソウル新村にある延世大学を訪れました。まだ冬休みとあり、校内はあまり人気がなく静かでした。一方で、受験を控える高校生たちが団体で校内を訪問する姿などが見受けられました。韓国は、受験競争が激しい国ですから、団体で大学訪問する事も少なくないようです。有名大学に入学すると就職先まで安心とか・・・しかし、最近は不景気だから必ずしも安心という事はないそうです。

 延世大学は、1885年に上陸したアメリカ長老会宣教師アンダーウッドによって設立されたキリスト教系の私立大学です。韓国では人気も高く、学力ではソウル大学の次とも言われています。現在は、学校の規模も大きくなり仁川の方にも校舎があります。
アンダーウッドの銅像

 上の写真がアンダーウッド1世の銅像です。学校の中央で腕を広げて学生たちを呼び込んでいるようにも見えました。銅像は、昔からあったものですが、日本帝国時代、朝鮮戦争などを経て今日の銅像は三体目のものなのです。確かに土台には鉄砲の弾痕が見受けられます。
 延世大学の歴史は、日本でも韓国キリスト教を語る際にかなり紹介されています。今後「かんよう出版」からの文献でも取り扱われる事でしょう。
 学生会館前には、大きな旗が掲げてありました。どうやら前学期の外国人留学生卒業が祝われています。日本人名もちらほらありました。一番多いのは、やはり中国ですね。次にアメリカでした。名前を見ると、在米コリアンの方々が多いようです。
 駐在員としては、延世出身の日本人が何を学んだのかが気にかかるところです。ゆくゆくは延世出身の方が書いた書籍を日本に紹介したいと思っております。


2012年2月21日

日本語と韓国語の差異で

ソウルにも春の兆しが見えて参りました。日本のみなさまはいかがお過ごしでしょうか?本日のソウルの気候は、零下を記録しなかった模様です。駐在員も外に出ていましたが、刺すような寒さからは解放されたようです。
 さてさて、駐在員の仕事も始まったばかりです。仕事があるという事は幸せなことなのですが、手を焼く事もしばしばあります。と、言いますのも、駐在員の仕事の一つには、文献の翻訳照合という作業があります。もちろん、日本の出版社ですので、韓国語から日本語への作業が中心なのですが、うまく訳されていると思っても意外と日本の方には理解できない表現などが混じる場合もあるのです。それらの表現を訳中で発見するという作業も難しいものの一つです。駐在員は韓国滞在がすでに2年を過ぎようとしていますが、そうすると思考回路も韓国的になりつつあり、韓国語で普通に理解できる言い回しが、日本語では理解されないというようなことも多々生じてくるのです。その区別というものが非常に神経を使わなければならないところでしょう。
 やはり、日本語にしてわかりやすい文献を世に送り出すという点においても、ただ単に直訳されたものでは理解ができません。やはり、わからない用語には解説を付けたり、意訳するという事が必要になってくるでしょう。昨日は、著者の先生と4時間程打ち合わせをしながら、丹念に修正作業を行ってきました。

 いやはや、作業の話は、さておきまして打ち合わせの前に腹ごしらえということで、「白松」という牛スープが有名な店を訪れました。グツグツと煮込まれた牛のスープは、日本では味わえない格別の味なのです。駐在員、その写真を撮り忘れてしまいました・・・韓国グルメ本もいずれは扱いたいと企んでいるのですが。
 そして、打ち合わせでは、この奇妙な靴アートが目立つ青瓦台にあるコーヒーショップでコーヒーを一杯。そして、カフェのはしごをし、二軒目はスターバックスでという中で打ち合わせを終えました。
 ブログでは、めまぐるしく変化するソウルの様子をアップして行きますが、いずれソウルの観光本なんかにも着手して行きたいものです。


2012年2月18日

ツイッターはじめました

 かんよう出版ソウル駐在員は、ツイッターを始めました。駐在員の日常をブログとは、異なりラフな形でお届けしようと思います。ソウルの日常的な風景なども写真でアップできたらと考えています。アカウントは「@Kanyou_Seoul」ですので、よろしくお願い致します。