2012年2月13日

ヨニドン散策

(ヨンヒ天主教聖堂)
 駐在員が住んでいる近所には、カトリック教会があります。6時、12時、18時にはチャイムのように鐘がなります。おそらくお祈りの時間などが持たれているのでしょう。ご近所なのに礼拝堂すら見た事がありませんでしたが、気が向いたので、見学させて頂きました!
 韓国のカトリック教会を見学する機会は、それこそ観光名所となっている明洞聖堂ばかりで、他はほとんど訪れる機会がありませんでした。韓国におけるカトリック教徒は、国民の7%〜10%との間ともいわれ非常に大きな組織なのです。あの有名なヨン様やフィギアスケートのキムヨナもカトリックとか!
 韓国のカトリックは、日本のカトリックと何が違うの!?という質問も多々あるでしょう。一言では、言い切れませんが、初期は西洋文物を通して、信仰者が誕生するというまれに見ない方法によって信仰者が誕生します。鎖国が厳しかったので、特別な状況が出現したのですが、カトリック宣教史至上唯一の例とも言われています。
 その後、日本でも有名なイエズス会の影響は、多少ありますが、本格的になるのはフランスのパリ外邦宣教団の上陸です。イエズス会とは異なり、多様性がなく保守的であった宣教師たちは、多くの迫害に合い殉教していきました。それらの血による歴史の上に今日の韓国カトリック教会が成立されたのです。かなり概略しましたが、ふと思ってみると日本では、韓国カトリック史を専門的に取り扱った文献は、かなり少数である気がします。もちろん、通史としては韓国プロテスタント教会史家が紹介していますが、もう少し詳しい研究書、あるいはカトリックの専門家が記した韓国カトリック史というものは少ないでしょう。これも何かの機会だと思い、駐在員は「韓国カトリック史」の文献にも注目できればと思います!今年、来年ぐらいの課題でしょうか・・・
 聖堂からは綺麗な夕日が見えました。ソウルも少し春に近づいているような気がします。早く温かくなると嬉しいです。