2012年2月17日

韓国キリスト教のダイナミズムとは

 最近の日本では、「韓流」がひとつのジャンルとなろうとしています。それは両国が歴史の葛藤を越え文化交流の現場を共有している一側面なのではないでしょうか。そんな現場の中に「かんよう出版」は、いかにして参入できるのでしょうか?
 その手始めの仕事として、「かんよう出版」では、韓国キリスト教のダイナミズムを日本に伝える事ができればと思っています。その第一歩として、徐正敏先生の『出会いと葛藤の歩み–韓国キリスト教史概観(仮名)』が出版される予定です。

(韓国では『韓国教会の歴史』として出版されました)
韓国では、サンリム社の知識叢書41に納められている文献です。キリスト教書としては、異例の5版目ということで、日本でどれくらい影響を及ぼすことができるだろうか・・・というのが駐在員の気がかりなところです。
 日本のキリスト教においても、もちろん語り尽くせないダイナミズムがありますが、それは韓国のキリスト教についても同様です。そのダイナミズムを入門書として取り扱う文献が徐先生の文献なのです。日本においても、韓国キリスト教の文献は、いくつか紹介されていますが、このように入門書として出版されるというのは、珍しい例であると思います。
 そして、やはり重要な部分は、徐先生が文献でも言及されているように、日韓両国における人文思想理解に新しい一つの視点を与えようとされる点です。駐在員は、当文献が日韓両国における葛藤の歴史に新しい変革を起こすきっかけとなることを願いつつ、世にこの文献を送り出したいと思っております。