2012年2月26日

弘益文庫 in 新村

弘益文庫
 「新村」という場所は、韓国の有名大学が近辺に集中している町です。名前をあげますと延世大学、梨花女子大学、西江大学、弘益大学の4つがあります。子を持つ親御さん方は、子供たちに向かって「新村にある大学に入りなさい」というぐらいだそうです
 しかし、その新村にあるのは大多数が飲食店や居酒屋です。学生数が多いので仕方ありませんが、それにしても本屋が少なすぎるのでは?と思うほど。その中で大きな本屋と言えば、この「弘益文庫」さん。どれどれ、中に入ってみましょう!


 新村駅前とあり、お客さんが多いのではと思いきや店内は、空いていました。最近の学生さんは、インターネットで本を購入する人が多いのかな!?いや、それとも図書館の利用率が高いのか!?それらは定かでありませんが、「弘益文庫」さんは、地下1F〜地上4Fまでとかなり広くさまざまな文献が取り揃えられています。


 このように小説やエッセイなどで人気のある文献は、ベストセラーとして陳列されていますね。いやいや、実は駐在員も何度か弘益文庫店内に入った事はあるのですが、まだ購入した事はございません。これからは町の書店を応援するということも含めて、利用させて頂きたいと思っています。「かんよう」の文献も韓国書店で取り扱われる日が来ればいいなと夢のように思ってみました。


2012年2月24日

延世大学訪問

 先日、私用でソウル新村にある延世大学を訪れました。まだ冬休みとあり、校内はあまり人気がなく静かでした。一方で、受験を控える高校生たちが団体で校内を訪問する姿などが見受けられました。韓国は、受験競争が激しい国ですから、団体で大学訪問する事も少なくないようです。有名大学に入学すると就職先まで安心とか・・・しかし、最近は不景気だから必ずしも安心という事はないそうです。

 延世大学は、1885年に上陸したアメリカ長老会宣教師アンダーウッドによって設立されたキリスト教系の私立大学です。韓国では人気も高く、学力ではソウル大学の次とも言われています。現在は、学校の規模も大きくなり仁川の方にも校舎があります。
アンダーウッドの銅像

 上の写真がアンダーウッド1世の銅像です。学校の中央で腕を広げて学生たちを呼び込んでいるようにも見えました。銅像は、昔からあったものですが、日本帝国時代、朝鮮戦争などを経て今日の銅像は三体目のものなのです。確かに土台には鉄砲の弾痕が見受けられます。
 延世大学の歴史は、日本でも韓国キリスト教を語る際にかなり紹介されています。今後「かんよう出版」からの文献でも取り扱われる事でしょう。
 学生会館前には、大きな旗が掲げてありました。どうやら前学期の外国人留学生卒業が祝われています。日本人名もちらほらありました。一番多いのは、やはり中国ですね。次にアメリカでした。名前を見ると、在米コリアンの方々が多いようです。
 駐在員としては、延世出身の日本人が何を学んだのかが気にかかるところです。ゆくゆくは延世出身の方が書いた書籍を日本に紹介したいと思っております。


2012年2月21日

日本語と韓国語の差異で

ソウルにも春の兆しが見えて参りました。日本のみなさまはいかがお過ごしでしょうか?本日のソウルの気候は、零下を記録しなかった模様です。駐在員も外に出ていましたが、刺すような寒さからは解放されたようです。
 さてさて、駐在員の仕事も始まったばかりです。仕事があるという事は幸せなことなのですが、手を焼く事もしばしばあります。と、言いますのも、駐在員の仕事の一つには、文献の翻訳照合という作業があります。もちろん、日本の出版社ですので、韓国語から日本語への作業が中心なのですが、うまく訳されていると思っても意外と日本の方には理解できない表現などが混じる場合もあるのです。それらの表現を訳中で発見するという作業も難しいものの一つです。駐在員は韓国滞在がすでに2年を過ぎようとしていますが、そうすると思考回路も韓国的になりつつあり、韓国語で普通に理解できる言い回しが、日本語では理解されないというようなことも多々生じてくるのです。その区別というものが非常に神経を使わなければならないところでしょう。
 やはり、日本語にしてわかりやすい文献を世に送り出すという点においても、ただ単に直訳されたものでは理解ができません。やはり、わからない用語には解説を付けたり、意訳するという事が必要になってくるでしょう。昨日は、著者の先生と4時間程打ち合わせをしながら、丹念に修正作業を行ってきました。

 いやはや、作業の話は、さておきまして打ち合わせの前に腹ごしらえということで、「白松」という牛スープが有名な店を訪れました。グツグツと煮込まれた牛のスープは、日本では味わえない格別の味なのです。駐在員、その写真を撮り忘れてしまいました・・・韓国グルメ本もいずれは扱いたいと企んでいるのですが。
 そして、打ち合わせでは、この奇妙な靴アートが目立つ青瓦台にあるコーヒーショップでコーヒーを一杯。そして、カフェのはしごをし、二軒目はスターバックスでという中で打ち合わせを終えました。
 ブログでは、めまぐるしく変化するソウルの様子をアップして行きますが、いずれソウルの観光本なんかにも着手して行きたいものです。


2012年2月18日

ツイッターはじめました

 かんよう出版ソウル駐在員は、ツイッターを始めました。駐在員の日常をブログとは、異なりラフな形でお届けしようと思います。ソウルの日常的な風景なども写真でアップできたらと考えています。アカウントは「@Kanyou_Seoul」ですので、よろしくお願い致します。

2012年2月17日

韓国キリスト教のダイナミズムとは

 最近の日本では、「韓流」がひとつのジャンルとなろうとしています。それは両国が歴史の葛藤を越え文化交流の現場を共有している一側面なのではないでしょうか。そんな現場の中に「かんよう出版」は、いかにして参入できるのでしょうか?
 その手始めの仕事として、「かんよう出版」では、韓国キリスト教のダイナミズムを日本に伝える事ができればと思っています。その第一歩として、徐正敏先生の『出会いと葛藤の歩み–韓国キリスト教史概観(仮名)』が出版される予定です。

(韓国では『韓国教会の歴史』として出版されました)
韓国では、サンリム社の知識叢書41に納められている文献です。キリスト教書としては、異例の5版目ということで、日本でどれくらい影響を及ぼすことができるだろうか・・・というのが駐在員の気がかりなところです。
 日本のキリスト教においても、もちろん語り尽くせないダイナミズムがありますが、それは韓国のキリスト教についても同様です。そのダイナミズムを入門書として取り扱う文献が徐先生の文献なのです。日本においても、韓国キリスト教の文献は、いくつか紹介されていますが、このように入門書として出版されるというのは、珍しい例であると思います。
 そして、やはり重要な部分は、徐先生が文献でも言及されているように、日韓両国における人文思想理解に新しい一つの視点を与えようとされる点です。駐在員は、当文献が日韓両国における葛藤の歴史に新しい変革を起こすきっかけとなることを願いつつ、世にこの文献を送り出したいと思っております。

2012年2月14日

アヒョン散策

駐在員は、本日ソウルのアヒョンという家具通りに机を買いに向かいました。というのも、ちゃぶ台のようなものにパソコンをのせて、すべての作業をしていたため、古傷である膝が痛みはじめたのです。これでも大学時代まではスポーツマンでした。
 そして、本題の机はと言いますと、誠に運悪く本日月一度の定休日でほとんどのお店が休みでした。あとで調べてみますと、毎月2週目の火曜日が定休日とか。それでも何件かのお店は見ることができましたが、本日の机の購入は決定を断念せざるを得なくなりました。もしかして、バレンタインデーだから休みなのかなという想像までしてみましたが・・・

結局、家具屋さんには入れず、アヒョンを一時間程散歩することになりました。そのなかでも目立つ建物は、やはりこの大きな教会でした。アヒョン監理教会です。建物が二つありますので、別々の教会かと思いきや、同じ教会の所有物でした。
 日本であれば、このサイズの教会は当然大型教会です。しかし、韓国では、おそらく中型に位置するでしょう。韓国の監理教会は、長老会に続いて大きな教団で多くの信徒を保有しています。
 ところで、日本では、監理教とは表記せずメソヂストあるいはメソジストと表記します。しかし、その多くの教会は戦中に現在の「日本基督教団」に合同しました。韓国においても日本基督教団同様の日本基督教朝鮮教団が1945年6月に設立され、統合されて行きますが、戦後それらは解体され、現在における教派別の教会として存在しているのです。
 「かんよう出版」においても、日韓の教派別の動きを捉える研究書を出版する事も見据えて行きたいなと思う今日この頃でした。

2012年2月13日

ヨニドン散策

(ヨンヒ天主教聖堂)
 駐在員が住んでいる近所には、カトリック教会があります。6時、12時、18時にはチャイムのように鐘がなります。おそらくお祈りの時間などが持たれているのでしょう。ご近所なのに礼拝堂すら見た事がありませんでしたが、気が向いたので、見学させて頂きました!
 韓国のカトリック教会を見学する機会は、それこそ観光名所となっている明洞聖堂ばかりで、他はほとんど訪れる機会がありませんでした。韓国におけるカトリック教徒は、国民の7%〜10%との間ともいわれ非常に大きな組織なのです。あの有名なヨン様やフィギアスケートのキムヨナもカトリックとか!
 韓国のカトリックは、日本のカトリックと何が違うの!?という質問も多々あるでしょう。一言では、言い切れませんが、初期は西洋文物を通して、信仰者が誕生するというまれに見ない方法によって信仰者が誕生します。鎖国が厳しかったので、特別な状況が出現したのですが、カトリック宣教史至上唯一の例とも言われています。
 その後、日本でも有名なイエズス会の影響は、多少ありますが、本格的になるのはフランスのパリ外邦宣教団の上陸です。イエズス会とは異なり、多様性がなく保守的であった宣教師たちは、多くの迫害に合い殉教していきました。それらの血による歴史の上に今日の韓国カトリック教会が成立されたのです。かなり概略しましたが、ふと思ってみると日本では、韓国カトリック史を専門的に取り扱った文献は、かなり少数である気がします。もちろん、通史としては韓国プロテスタント教会史家が紹介していますが、もう少し詳しい研究書、あるいはカトリックの専門家が記した韓国カトリック史というものは少ないでしょう。これも何かの機会だと思い、駐在員は「韓国カトリック史」の文献にも注目できればと思います!今年、来年ぐらいの課題でしょうか・・・
 聖堂からは綺麗な夕日が見えました。ソウルも少し春に近づいているような気がします。早く温かくなると嬉しいです。

2012年2月12日

核への応答を

 去る2月3日、駐在員は韓国キリスト教協議会主催で行われた「脱核と倫理」というセミナーに参加して参りました。韓国においても原子力発電所(以降「原発」と略記)が21基あります。将来的には、増加計画にあり、およそ10基ほどが増加されるそうです。
(キリスト教大韓監理会本部にて)
 韓国において、反原発に関心が持たれたのは、1986年チェルノブイリ以降からです。日本では、1954年アメリカの原爆実験により被曝した第五福竜丸の事件がきっかけで反対運動が起こりました。そして、2011年3月11日の大地震による福島第一原発の事故によって、反核、反原発、反原爆を強く意識できる転換期の訪れと思いました。しかし、韓国政府のエネルギー政策は、反核ではなく、むしろ平和利用という名で原発を増加する方針を打ち立てました。
(忠北大 チョンホヨン教授)
 そのような状況下において、忠北大のチョン・ホヨン教授は、市民の倫理に問いかけなければならないことを主張されました。この際、ドイツの例が多く挙げられますが、ドイツは2022年までにすべての原発を停止することを2011年5月30日に宣言しています。このドイツの反応で明らかになったのは、「命の問題」に対する社会的価値観であるということです。つまり、日本も韓国も命に関する社会的価値観が低いということが言えるのです。

 駐在員は、セミナーを聞きながら、原爆を経験した日本がいち早く反核に反応できない状況、そこにある原因とは何なのかということが気になります。(もちろん、そこには資本主義の落とし穴やアメリカやアジアとの関係、原発としての核戦争が見え隠れするのですが、ここでは言及を控えます。)そして、絶対的な平和と安全は、いかにして生み出すことができるのだろうかということが関心ごとであります。
 駐在員は、ソウルに駐在しながら、韓国の核あるいは日本の核に対する反応を追うとともに、かんよう出版からも一つ核に対する応答という形で何かを出版できればと企んでいます。





KYOBO文庫に行ってきました。

 韓国最大と言われるKYOBO文庫です。よく芸能人のサイン会なども行われ、週末は人が多いですが、本日は比較的空いてる方でした。ちなみに10時過ぎ頃です。      
(店内の様子)
 書籍のみの販売ではなく、文房具や雑貨なども豊富にあります。特に駐在員が嬉しいのは、日本語書籍コーナーがあることです!新しいものから昔のものまで、かなり多く揃っていると思いますが、円高のためかなりお高くなっています。
(人気図書)
 有名作家の人気図書がおいてあります!韓国文学として日本でもいくつかの書籍が翻訳されていますが、店頭に並ぶということはまだまだなような気がします。しかし、韓国では、東野圭吾や村上春樹の翻訳本がベストセラー本として店頭に並んでいるのです。日本の書籍は、マンガをはじめとし、小説、エッセイ、料理本、雑誌など注目されているようです。しかし、日本雑誌の場合でも表紙を飾ってるのは韓流スターの場合が最近は多く、どっちがどっちなのか混乱する時があります・・・
(サンリム知識叢書)
 駐在員の目的は、この「サンリム知識叢書」です。さまざまな分野で活躍する学者や評論家が入門書として執筆しています。ですので読みやすく、分量も短いです。基本的に100ページ以内で収められています。しかし、400巻を越える叢書シリーズを調べるのには、時間を要しました。内容的には、日本でも紹介されているものが多いですが、やはり韓国独自のものに注目しながら調査して参りました。
 春には、かんよう出版からもサンリム知識叢書41巻にあたる徐正敏先生の『韓国教会の歴史(韓国名)』が出版されますので、乞うご期待下さいませ!

2012年2月9日

慣れない営業

(鶏鍋、東大門にて)

寒いですね!マイナスが続くソウルでは、やはり体の温まる料理が食べたくなります。駐在員、食べたいだけで、外食ができる身分ではないのですが、先生が「鶏鍋(タッカンマリ)を食べたい!」とおっしゃるなら行くしかありません!

 ということで、駐在員は営業に行って参りました。出版依頼というのは、まだ慣れないものですが、これも積み重ねと経験ということです。なかなかうまくいかない場合も多々ありますが、鍋効果でしょうか!?この日は手応え有り!!やはり、おいしいものを食べながら、商談をするというのも必要ですね。

 今年中には、『植民地主義とキリスト教』(仮名)という書籍が「かんよう出版」から出版できるかもしれません。みなさま、乞うご期待下さいませ。

追伸
 気になる写真は、鶏鍋です。韓国語では、タッカンマリと言いまして、意味は「鶏一羽」です。実際は、3人で2羽食べましたからタットゥマリとなりますが・・・ソウルの東大門、ファッショングッズなどが安く買えることで有名ですが、食も充実しています。なんといってもシメでいただく、カルグクスは最高なんです!

2012年2月8日

荷物が届く

 駐在員は、お正月に日本へ帰国した際、自宅の書籍を船便でソウルに送りました。およそ3週間で到着し、何より無事に到着してくれてホッとしています。

 そんな中、何気なく書籍を見たり、整理したりしていますと「この本はいくらだったかな〜」ということがふと気になります。そうしますと、日本の書籍は韓国の書籍に比べると高く感じてしまうのです。それもそのはず、日本の書籍は、帯、表紙をはじめ装丁にお金がかけられています。一方で、韓国の書籍は帯や表紙がないものも多々。いわゆるペーパーバックのものが多くて低コストとなっています。学術書であっても大抵は2000円ほどで購入できます。

 直感的にですが、やはり日本の書籍は、韓国の書籍に比べると2倍ぐらいの価格がついているように思います。そうすると当然、学生さんなんかの手には負えない値段がついてくる訳です。特に学術書などは4000円程度からが当たり前!キリスト教書籍においては、それ以上の値段がついている場合も多々あり、面食らってしまいます。もちろん、そのために図書館というものがありますが、やはり書籍は読者のすぐ側にあっていつでも手に取って読んでもらえるということを出版社としても目指したいという気持ちであります。

 低価格で買い求めやすい書籍。なおかつ内容には、こだわっていきたいと感じる今日この頃です。ソウルは、現在マイナス6度。昨日よりは温かいと言っても寒いです。日本のみなさまも寒さには十分お気をつけ下さい。

2012年2月7日

芽を出すということ


(ソウル、チョンノのダイソーで購入したバジル)

 三寒四温と言いますが、現在の韓国は三温四寒でございます。明日から再びマイナス10度となるそうです。

 それはさておき、本日駐在員は、先日ご紹介した韓国キリスト教歴史研究所に来られたとある日本人研究者に呼ばれて、ご挨拶に行っておりました。ウルサン大学などの客員教授を終え、引退され現在は、孤児院の資料を集めにこられたとのことでした。
                
 
 名刺交換後には、「出版業界ですか〜厳しいですな、最近は」とのお一言。確かに紙を媒体として、情報を共有することが少なくなった現代人。その反面で、出版社は紙を媒体にして情報をご提供致します。どんな歴史でも現在があれば、そのポストがあり、その連続性の中には逆戻りする傾向もあるのです。ということは、現在の情報機能が飽和状態に達する際に、人間は紙の価値観に逆戻りする可能性は多いにあります。しかし、現状は紙離れが続いてるのは、出版社として泣き所。このような時期にかんよう出版は、どのような芽を出すことができるでしょうか。

 駐在員、何かの願掛けではありませんが、今日から芽が出るようにとバジルの種を栽培することにしました。バジルだけでなく、出版社もほそぼそとでも成長しますように。


2012年2月5日

日韓、韓露、日露について

(東大門、カリンカのボルシチ)

 ソウル、東大門のとあるロシア料理店。カザフスタンの友人はこう語る。

「この店の料理は、ロシアで食べるものと同じでうまいぞ!食ってみろ!」

 駐在員は、日本人です。ロシアにも行ったことがありません。ですから、実際のところ本場の味がわからなくても口に合えばいいとなんて思ってしまう。

 しかし!韓国で食べるロシア料理を食べるとわかります。確かにうまい。日本で食べるものは、日本人向けに作られていますが、韓国にあるロシア料理は韓国人向けに作られていない。それは、旧ソ連に多くの韓国人ディアスポラがあり、帰国した彼らが本場の味を韓国でも求めるからです。

 日本人は、日露戦争時にかなりロシアの文物を排除しており、宗教的側面においてもロシア正教は数えるほどしかありません。もちろん、韓国においても日本の植民地を経験しているため、ロシアの文物はかなり廃絶されています。しかし、当時はそれと同時に韓国人たちの多くが朝鮮半島から移住したことも事実。現在は、それが食文化として帰国しており、日本に比べればロシア料理屋も多いのです。日露と韓露の関係は複雑な絡み合いの中で現在も韓国の中で生きているということが言えます。それは在日コリアンならぬ、在露コリアンたちの姿です。


 日本においても、韓流ブームだけでなく彼らのアイデンティティが紹介されるような時代に突入しているのではないでしょうか。駐在員もそのような韓国文献がないのか注目しつつ、本場のロシア料理を楽しみたいと思います。

韓国キリスト教歴史学会 第301会

本日は、韓国キリスト教歴史学会に参加しました!

ソウルの弘大からバスで五分ほど乗れば研究所です。月に一度学会が開かれ、二つの研究発表が行われます。年に二度学会誌が発刊されます。韓国キリスト教の歴史学会では、一番権威がある学会なのです。この学会誌に名前が載れば、研究者としては一人前!?と言われるでしょう。 

本日の主題は、二つあり、特に日本に関係あるものとして李徳周教授(監理教神学大学)による「関西学院神学部朝鮮人留学生に関する研究」の発表がありました。まだ日本でも留学生研究は、進行中ですので、今後のミッションスクールにおける神学部の留学生という研究課題には、注目する価値がありそうです。 学校ごとには、ある程度年史などでまとめられていますが、「日本における神学部の朝鮮人留学生」を体系的に捉えた文献は、まだ見当たりません。当出版社でも取り扱いたい主題の一項目として、ピックアップしてみました。

2012年2月4日

雪がかるソウル

昨今のソウルは、20年ぶりの寒波が訪れていいます>_<

どこに出歩くにも防寒は、かなり念入りにしなければ、出歩けません。駐在員は、それを甘く見ていつもどおりの服装でマイナス20度の中を出歩いていました。

案の定、現在、頭痛と熱に襲われています。しかし、本日は「韓国キリスト教歴史学会」に訪問したいと思います!外の寒さで頭を冷やしたいと思います。

初の公式的名刺渡し

ソウルに帰国し、数日。


本日、かんよう出版の存在が韓国でも知られる公式的第一歩となりました!!!


本日、韓国キリスト教協議会のセミナーに参加し、半分以上が取材陣や専門家たちの中で名刺交換する機会などもあり、かんよう出版ソウル駐在員が公式に初めてソウルで名刺をお渡ししたのは、なんとキリスト教新聞の記者さんでした。名刺渡しも出版社の今後の鍵となるでしょう。


「早く韓国語版の名刺も作成しなくては」と実感しました。セミナーの報告は、後日。ちなみに主題は「脱核と倫理」でした。かんよう出版からも原発に関する応答ができるような本が出版できると嬉しいです。著者を捜さなくては・・・