先日、私用でソウル新村にある延世大学を訪れました。まだ冬休みとあり、校内はあまり人気がなく静かでした。一方で、受験を控える高校生たちが団体で校内を訪問する姿などが見受けられました。韓国は、受験競争が激しい国ですから、団体で大学訪問する事も少なくないようです。有名大学に入学すると就職先まで安心とか・・・しかし、最近は不景気だから必ずしも安心という事はないそうです。
延世大学は、1885年に上陸したアメリカ長老会宣教師アンダーウッドによって設立されたキリスト教系の私立大学です。韓国では人気も高く、学力ではソウル大学の次とも言われています。現在は、学校の規模も大きくなり仁川の方にも校舎があります。
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アンダーウッドの銅像
上の写真がアンダーウッド1世の銅像です。学校の中央で腕を広げて学生たちを呼び込んでいるようにも見えました。銅像は、昔からあったものですが、日本帝国時代、朝鮮戦争などを経て今日の銅像は三体目のものなのです。確かに土台には鉄砲の弾痕が見受けられます。
延世大学の歴史は、日本でも韓国キリスト教を語る際にかなり紹介されています。今後「かんよう出版」からの文献でも取り扱われる事でしょう。
学生会館前には、大きな旗が掲げてありました。どうやら前学期の外国人留学生卒業が祝われています。日本人名もちらほらありました。一番多いのは、やはり中国ですね。次にアメリカでした。名前を見ると、在米コリアンの方々が多いようです。
駐在員としては、延世出身の日本人が何を学んだのかが気にかかるところです。ゆくゆくは延世出身の方が書いた書籍を日本に紹介したいと思っております。
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